第48回世界選手権上海大会 レポート  松下浩二

5月6日(金) 第7日

  男子シングルスの決勝が行われ、世界ランキング1位の王励勤(中国)と2位の馬琳(中国)の対戦となった。ゲームの出足は馬が2対1の9−6とリードをしていたが、ここから王に逆転を許し、このセットを取った王が主導権を握って4対2で王が2回目の優勝を果した。王のプレー振りは今大会安定をしていたと思う。
  今日で世界選手権も終了。結果は、中国の全種制覇で終わった。女子は、やはり中国と各国の差があるように見えたが、男子は、それ程差がないように思える。王励勤、馬琳に続く選手が出てきていない中国もこれから苦しい戦いを強いられると思う。来年のブレーメンでは、今大会3位に入った呉尚垠、オリンピックチャンピオンの柳承敏、カットの朱世赫を率いる韓国が1番の対抗になるだろう。
  日本チームは、若手主体の参加であったが、それぞれが収穫のある経験をしたと思う。彼らの結果が出るのは早くても2、3年はかかる。世界で勝つための努力をしていけば、必ずメダルに届くと思う。

男子シングルス決勝
王励勤 4-2 馬琳
女子ダブルス決勝
王楠/張怡寧 4-1 郭躍/牛剣鋒

男子シングルス準決勝

王励勤(中国) 4-1 呉尚垠(韓国)
馬琳(中国) 4-0 メイス(デンマーク)
女子ダブルス準決勝
王楠/張怡寧(中国) 4-2 帖雅娜/張瑞(中国香港)
郭躍/牛剣鋒(中国) 4-0 白楊/郭炎(中国)


5月5日(木) 第6日

女子シングルス決勝
 張怡寧 4-2 郭炎
男子ダブルス決勝
 孔令輝/王皓 4-1 ボル/ズース
男子シングルス準々決勝
 王励勤 4-2 陳杞
 呉尚垠(韓国) 4-2 カールソン(スウェーデン)
 メイス(デンマーク) 4-3 ハオ帥(中国)
 馬琳(中国) 4-2 劉国正(中国)


5月4日(水) 第5日

混合ダブルス決勝
 王励勤/郭躍 4-3 劉国正/白楊
男子シングルス
 馬琳 4-0 ブラシュチック
 劉国正 4-3 ボル
 カールソン 4-3 何志文(スペイン)
 呉尚垠(韓国) 4-3 サムソノフ(ベラルーシ)
 王励勤(中国) 4-3 李静(中国香港)
 メイス 4-0 王皓
 ハオ帥 4-2 クレアンガ
女子シングルス準々決勝

 張怡寧(中国) 4-0 Vi.パブロビッチ(ベラルーシ)
 林菱(中国香港) 4-1 高軍(アメリカ) 
 郭躍(中国) 4-2 牛剣鋒(中国) 
 郭炎(中国) 4-0 リー・ジャオ(オランダ)
男子ダブルス準決勝
 ボル/ズース(ドイツ) 4-1 陳杞/馬琳(中国)
 孔令輝/王皓(中国) 4-2 王励勤/閻森(中国)


5月3日(火) 第4日

  シングルスの3回戦、昨日、荘智淵(台湾)に勝った水谷(青森山田高)は、カールソン(スウェーデン)と対戦をして0対4で完敗をした。カールソンは、バックハンドがものすごく強い選手なので、どうしても水谷が台から離されてしまった。しかし、初出場でベスト32という成績は立派である。女子は福原(グランプリ)が郭炎に2対4で、平野(ミキハウス)が3対4でパブロビッチ(ベラルーシ)に惜敗をした。両方ともチャンスがあっただけに残念。福原はゲームカウント1対1で向かえた第3ゲームで、9−7とリードをしていてこのゲームを落としたのが痛かった。しかし、内容は互角であったと思う。
  今日で日本チームの試合はすべて終わってしまった。女子ダブルスの福原・藤沼、ミックスダブルスの岸川・藤沼はベスト8まで行き、男子は水谷が活躍をした。メダルには届かなかったが、これからの2、3年後に向けて、明るい材料はあると思う。来年、再来年の世界選手権は今、以上に良い成績であることは間違いない。

女子ダブルス準々決勝
 王楠/張怡寧(中国) 4-0 福原/藤沼(日本)
 帖雅娜/張瑞(中国香港) 4-1 柳絮飛/桑亜嬋(中国香港)
 白楊/郭炎(中国) 4-0 バトルフィ/トート(ハンガリー)
 郭躍/牛剣鋒 4-1 ボロス/バイダ(クロアチア)
男子ダブルス3回戦
 陳杞/馬琳(中国) 4-2 荘智淵/蒋澎龍(タイペイ)
 ボル/ズース(ドイツ) 4-1 ブラシュチック/ワン・チェンイ(ポーランド)
  孔令輝/王皓(中国) 4-1 張ユク/梁柱恩(中国香港)
 王励勤/閻森(中国) 4-1 柳承敏/李廷祐(韓国)
女子シングルス3回戦
 福原愛 2-4 郭炎(中国)
 文玄晶(韓国) 4-3 王楠(中国)
 平野早矢香 3-4 Vi.パブロビッチ(ベラルーシ)
男子シングルス3回戦
 水谷隼 0-4 カールソン(スウェーデン)


5月2日(月) 第3日

  今日は、朝10時から夜の9時まで休みなく続いた。男子シングルスで期待をされていた全日本チャンピオンの吉田(日産自動車)は、2回戦でカットのジオニス(ギリシャ)に2対4で敗れた。いつもの吉田の豪快さがなかったように思える。昨日、1回戦を勝ち上がった水谷(青森山田高)が2回戦で世界ランキング8位の荘智淵(台湾)を4対3で破る大金星を上げた!水谷は、テンポの速い荘の攻めに対しても台から下がらずに前でブロック、カウンターをして、ラリーでも互角に戦った。決して荘の調子が悪い内容ではなかった。3日前の予選リーグの試合からたたの3日で別人のように強くなった。これが若さだと思う。
  女子は福原が順当に2回戦を勝ち上がり、明日は郭炎(中国)と対戦をする。今日の福原は、6試合をこなして本当に大変な1日だったと思う。しかし、最後の試合が終わってから、新聞やテレビに対して記者会見をした時には、その疲れも見せずに元気だった。
  明日からは本当に厳しい戦いになると思うが、選手にはがんばって欲しいと思う。


女子ダブルス2回戦
 藤沼/福原  4-1  シュトルビコワ/バチェノフスカ(チェコ)
 梅村/金沢 4-1 バクラ/パオビッチ(クロアチア)
男子ダブルス2回戦
 坂本竜介/岸川聖也 1-4  梁柱恩/張ユク(中国香港)
女子シングルス
 平野早矢香  4-3 シュトルーゼ(ドイツ)
 梅村礼 3-4 バトルフィ(ハンガリー)
 福原愛 4-0 コストロミナ(ベラルーシ)
男子シングルス
 坂本竜介 1-4 ブラシュチック(ポーランド)
 岸川聖也 3-4 エロワ(フランス)
 水谷隼  4-3  荘智淵
  吉田はギリシャのカットマン、ジオニスに敗れる


5月1日(日) 第2日

 シングルスの本戦1回戦、吉田(日産自動車)と水谷(青森山田高)の試合があった。吉田はフランスの選手に難無く4対0で勝ち、水谷は、世界ランキング78位のワン(ノルウェー)に4対2で逆転勝ちをした。水谷は、2対3で負けていたが、4ゲーム目をジュースで奪うと緩急を付け加えたボールをうまく混ぜて、5ゲーム目以降は常に水谷のペースで試合を進めた。
 明日は朝10時から夜の20時まで休むことなく日本チームは試合を行う。その試合数は20試合以上。明日からタフな試合が続く。

女子ダブルスの1回戦
 福原/藤沼 4-0 アフラフ/オスマン(エジプト)
男子ダブルス1回戦
 坂本/岸川 4-1 セレダ/ペスチェイ(スロバキア)
女子シングルス
 梅村礼 4-1 ベー・リーフォン(マレーシア)
 平野早矢香 4-1 パーカー(イングランド)
男子シングルス
 吉田海偉 4-0  バルティン(フランス)
 水谷隼 4-2 ワン・ジェンフォン(ノルウェー)


4月30日(土) 第1日

 世界選手権が今日から開幕。今日は予選リーグが行われた。予選リーグには、高木和、水谷(青森山田高)が出場をしたが、2人とも難無く予選リーグを1位で通過した。明日、もう1試合決勝トーナメント進出をかけて試合をする。
  夜は、上海タワー周辺を貸し切って、開会式を行われた。この開会式は、自分が今まで参加をした世界選手権の中で、一番スケールの大きい開会式だった。上海タワーの前に仮設のステージと席を作って、20メールぐらいあるスクリーンをステージ真ん中にもってきて演出をしていた。イメージとして、東京タワーの前で、花火をバンバン打ち上げて開会式をしていると思っていい。この開会式を見ると、中国で卓球はやはり国技だということが改めて実感することができる。

4月29日(金) 上海入り

 朝の飛行機に乗って上海に入った。飛行機を降りると世界選手権専用のデスクがあり、VIPの専用通路を通って税関を出ることができた。やはり、国がバックアップをする大会は違うと感じた。空港からホテルまでは1時間。上海市内に行くにつれて渋滞がひどかった。ホテルについて、チェックインを済ませ、午後4時半からの日本チーム合同練習から合流をした。女子の金沢(日本生命)と平野(ミキハウス)がカットマンと当たるので、それぞれ30分ずつ練習をした。男子選手も女子選手も顔色が良く、安心をした。明日から、大会がいよいよ始まるが、選手達がメダルが取れるようにサポートをしたいと思う。今回はテレビ東京で大会を放送するので、是非見てください。

close