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リーグ戦での試合の雰囲気にも各国の違いがある

 ドイツは勝った時と負けた時のギャップが大きい。勝った時はキング(王様)だけど、負けた時は見向きもしてくれない。彼らは卓球をビジネスと考えています。
 ドイツのクラブは国からの援助がないために必死になって成績を出してスポンサーを集めたり、良い成績を出してスポンサーからボーナスをもらわないとクラブが成り立っていかない。スポンサー次第で、突然、1部リーグのチームがなくなったりします。
 フランスは国からの援助があるから、それほどガツガツしてスポンサーを見つけなくてもやっていけます。成績はもちろん大切だけど、「勝て、勝て」と言ってこない。そういうのがクラブの雰囲気に大きな影響を与えています。
 ただ、フランスは若い選手を見るコーチはたくさんいるけど、各クラブのトップを見るコーチは少ないです。国ばかりにまかせているのはどうでしょう。ぼくはドイツのようなシステムが良いと思います。
 クラブがその選手を育てていって、それで強くなったら、そのクラブとナショナルチームが一緒になって育てる。トップの選手がクラブにいれば若い選手にとってはすごく刺激になっていい。そこでコミュニケーションがとれれば、子どもたちにとってはすごくいい。話せたり、見ることができるし、「ぼくもああなろう」と思える。

若い選手を強化するための良い練習環境づくり

 ただ、ハッキリ言えることは、どの国に行っても、日本よりもシステムがいいことです。ある程度、長期的な考えを持っているから、最終的な目的は国のレベルを上げるということと、中国を破るという目標を持っている。もちろん、目先の成績も大切だけど、5年後、6年後のことも考えている。ドイツでも必死になってジュニアを育成しようということで、ナショナルトレーニングセンターを作ろうという計画があると聞いています。
 どこの国も主軸の選手が30歳を越えて、若い選手が出てこないからと、将来を見据えていろいろな施策を実行しようとしています。日本はちょっと目先の成績だけにこだわりすぎじやないですか。たとえば、これから10年は中国が強いから、今から12歳から15歳くらいの選手を5年から7年くらい強化していくことをしていかないとダメだと思います。若い選手を強化するために国内だけでなく、外に出して、良い練習環境を与えたり、いいクラブに所属させたりすることをやらないといけない。今言えることは、日本の中だけでやっていたのでは国際競争力は身につかないということ。日本のやり方で勝てると思っていると、10年経っても日本は勝てないでしょう。
 ワルドナーにしてもすごく質の高い練習をしながら、トレーニングをやっているから、あれだけのレベルを維持できるんですよ。ただ「彼は才能あるから」「天才だから」という考えですませたら、何も先に進まない。その裏にあるシステムや練習の質を考えないといけないと思います。


1989年 9月〜1990年 3月
 スウェーデンのプロリーグ
 「ファルケンベルグ」
 チームでプレー


1997年 8月〜1998年 4月
 ドイツブンデスリーガ2部
 「プリューダハオゼン」
 でプレー
「最高選手賞」を受賞


1998年 8月〜2000年 7月
 ドイツの1部プロリーグ
 「ボルシア・デュッセルドルフ」
 でプレー


2000年 8月〜2001年 5月
 フランスの1部プロリーグ
 セスタスでプレー






ヨーロッパ3大リーグの経験から
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