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僕の妻は12歳年下だ。結婚する前は武田明子。昨年の世界卓球選手権大阪大会で川越真由選手(現姓岸)と組んだ女子ダブルスで銅メダル重獲得した。この大会直後に婚姻届を出してメダリスト同士の結婚と少し話題になった。
お互いに尊敬しあうところがある夫婦だと思う。35歳の僕が持っていないものを23歳の彼女が持っている。人に対する細やかな気配りをはじめ、家の中のこまごまとしたことを競技と両立させている。僕は安心して試合に集中できる。
しっかりしているな、よく理解してくれているな、と思う。選手として同じ道を歩いてきたからだろう。長く家を空けるときも寂しさを見せないし、僕に頼りきりになることもない。
厳しいことを言うときもある。試合に負けたときがそうだ。「困るのはあなたよ。あなた自身が頑張るしかない」と、まるでコーチのようだ。3人の兄を持つ末っ子だから遠慮もない。主導権は彼女が握っている。「私がいての松下家」と思っているだろう。
彼女は毎日、家事をすませると岸選手と練習を積んでいる。だが試合も少ないし、選手としてはつらい環境だろう。
だが、選手としての生活に僕は口を出さない。家庭に入ったが、まだまだ可能性を秘めた選手だと思っているし、強くなれるはずだ。ただ、昔から欲がない。根がやさしい性格だからかもしれない。
競技生活については自分で決めればいいと思っている。でも卓球をやめたときには寂しさはあるはずだ。アマチュア選手には引退はない。頑張ってほしいと思う半面、人生は卓球だけじゃないとも感じる。いずれにしても、彼女には自分の人生を大切にしてほしいと思う。そして、一緒に人生を歩んでいきたい。 |